一般社団法人 みつめる旅
長崎県五島市武家屋敷1-7-12

国境離島「五島」から描く、
これからの生きかた

「人間の原点」から、
「人間の未来」を考える場所


五島列島は、九州の最西端に位置する「国境離島」です。福江島、久賀島、奈留島、若松島、中通島など、大小約150の島々からなり、行政区は五島市、新上五島町、小値賀町、佐世保市の4つに分かれています。


毎年列島全体で1000人ほどのペースで人口減少が進みながらも、一方で人気移住先ランキングで上位入りし、20代、30代のUIターン移住が近年増加。2019年度には五島市で統計開始後初めての「社会増」を記録するなど、新しい価値観に基づいた地域のコミュニティが生まれています。

様々な地域課題を抱えつつも若い世代の価値観を惹きつけ始めている五島と、「お金はあってそこそこ幸せだけど、満たされない」とライフスタイルに行き詰まりを感じている都市部。

豊かな自然と、潜伏キリシタンをめぐる過酷な歴史(2018年にはその関連遺産が世界遺産に登録)が交差する五島という土地に身を置き、ゆったりとした時間を過ごすことで、「人生でいちばん大切にしたいこと」が見えてきます。そんな旅をするために、島外から五島を訪れる人が増えれば、五島に住む人の心も、都市に住む人の心も元気になっていくはず。「みつめる旅」は、以上のような内面からの地方創生、ひいては日本全体の社会課題解決をめざし、東京と五島を行き来しながら日々活動しています。

私たちが大切にしていること

  • 旅とは、自分の体と心を日常から離れた場所に置いてみること。いつもと違う風と光を浴び、いつもと違う人と言葉に触れ、「非日常」で五感を満たしてみる。昨日までの連続を、一度ぷつりと断ち切ってみる。感じることが変わると、考えることが変わっていきます。考えることが変わると、やがて生きかたそのものにも変化が生まれます。

    旅に出る前の自分と、旅から戻った時の自分に、わずかでも変化があったなら、それはきっと“いい旅だったと言えるはずです。


    ”消費の旅”から”内省の旅”へ。「一般社団法人 みつめる旅」は、都市と離島の価値観を行き来しながら、新しい旅のカタチ、そして、"ヒト"にとってよりよいライフスタイルのありかたを提案していきます。


    その過程で、次の4つのことを法人として行動に移していきたいと考えています。

    ◆ 「観光」の枠を超えて、都市と五島列島のサステナブルな交流を生み出すこと

    ◆ 五島列島の活性化に継続的にコミットして、良質な関係人口を増やすこと

    ◆ 五島列島と都市部のメンバーが相互に事業を推進し、人材育成に寄与すること

    ◆ 収益の一部を還元し、五島列島の自然・歴史遺産の維持をサポートすること

私たちが取り組んでいること

みつめる旅 humanity

ベストセラー書籍『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の著者・山口周さんを案内人とした3泊4日の旅です。主に企業の若手リーダー層やエグゼクティブ層、ソーシャルビジネス起業家を中心にご参加いただいています。五島の自然と歴史の中に身を置き、内省とダイアローグを繰り返しながら「人間の原点」から「人間の未来」を考えます。ご興味ある方は「お問い合わせ」からご連絡ください。資料をお渡しして詳細についてご説明いたします。
ワーケーション事業の企画・運営

法人化前から当法人メンバーは「リモートワーク実証実験」(主催:Business Insider Japan)の事務局を務めるなど、都市部のビジネスパーソンと地域の人たちが交流をしながら双方の課題と向き合うイベントの企画・運営をしてきました。現在も、五島市からの委託事業として、閑散期の真冬に開催する地域課題解決型イベント「五島ワーケーション・チャレンジ(主催:五島市、後援:総務省、経済産業省、観光庁)」の企画・運営を担っています。視察・講演・コンサルティグ業務に関するお問い合わせはこちらからお願いします。


その他、関係人口創出プロジェクト

法人化前からの活動も含めて、これまで「みつめる旅」が生み出してきた関係人口は200人超。その多くが何度も五島を訪れたり、地域の人たちと継続的に連絡を取り合ったりしています。そうした豊かな関係人口を維持する活動を日々続けながら、同時に地域の事業者の皆様と共に、新規事業の考案、事業のサポート、PR広報、UIターン者誘致の施策立案など、幅広い活動をおこなっています。

その他、関係人口創出プロジェクト

法人化前からの活動も含めて、これまで「みつめる旅」が生み出してきた関係人口は200人超。その多くが何度も五島を訪れたり、地域の人たちと継続的に連絡を取り合ったりしています。そうした豊かな関係人口を維持する活動を日々続けながら、同時に地域の事業者の皆様と共に、新規事業の考案、事業のサポート、PR広報、UIターン者誘致の施策立案など、幅広い活動をおこなっています。

山口周さんの「みつめる旅」のレポート

2018年9月に初めて五島列島(中通島・若松島)を訪れた『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の著者・山口周さん。4泊5日の「みつめる旅」を通じて、たくさんのことを感じられたそう。山口周さんは、弊社が主催する「みつめる旅 humanity」の旅の案内人を務められています。

“五島はきわめて「異化」が起こりやすい旅先でした。

 五島は東京とは全然違うシステムで動いていることを、いろんな場面で実感しました。たとえば、「ありがとうございます」とお礼を伝える場面が多いこと。居酒屋でお酒を飲んだあと、近所の方に宿まで送っていただいて「ありがとう」。夜、地元の方に天の川を見に連れていっていただいて「ありがとう」。海の幸でBBQの支度をしていただいて「ありがとう」。

旅が持つ「異化」の作用は、これからの時代、ビジネスにおいても非常に重要になってきます。

日本の経済界ではここ何年も「イノベーションが大事だ、イノベーションを起こさなくては」という声を聞きます。でも、イノベーションは、自分が現行のシステムに埋没しているうちは生まれない。イノベーションは、「今、みんなが当たり前だと思っていることが、おかしくない?」と気づくことこそ起点になりますから。その「おかしくない?」と感じることが、まさに「異化」であるわけです。

 そんなふうに考えると、ビジネスパーソンも、自分が日々埋没してしまっているシステムを客体化する機会として、時々休暇をとっては五島のような旅先に出かけた方がいいかもしれませんね"

みつめる旅は
一冊の本から始まりました

一般社団法人 みつめる旅の活動は、すべてたった一冊の本から始まりました。2017年に鈴木と福江在住の写真家・廣瀬健司さんが出会ったことから、「毎日が絶景プロジェクト」を立ち上げ、五島の知られざる魅力と暮らしの空気を伝えるフォトブック制作がスタート(後援:五島市、新上五島町、小値賀町)。2018年5月10日「五島の日」に1000部限定で発行しました(現在soldout)。
この一冊の本を通じて、たくさんの人との出会いが生まれ、仲間が増え、2019年7月に正式に法人化するに至りました。上五島と下五島の写真家のみなさま約20名が捉えた瑞々しい五島の風景が一冊に凝縮されています。今も五島各地のホテルやカフェ、レストランにて展示されているので、見かけたらページをめくってみてください。
廣瀬健司
一般社団法人みつめる旅の前身となった「毎日が絶景プロジェクト」から中心的役割を果たしてきた福江島在住の写真家。生まれも育ちも五島列島・福江島。東京で警察官として働いたのち、1987年に五島にUターン。写真家として30年のキャリアを持つ。2001年には「ながさき阿蘭陀年 写真伝来の地ながさきフォトコンテスト」でグランプリを受賞。五島の「くらしと人々」をテーマにした作品を撮り続けている。2011年には初の作品集『おさがりの長靴はいて』(長崎新聞社)から出版。

※みつめる旅で使用している写真はほぼすべて廣瀬さんによる撮影です。使用を希望の方は「お問い合わせ」よりご連絡ください。どれも廣瀬さんの大切な作品です。無断転載はしないでください。

長崎・五島列島を舞台に、自分と向き合う新しい旅の形を提案している「みつめる旅」。実際に五島列島を訪れ、「みつめる旅」を経験されたみなさんの旅レポートをまとめました。今のライフスタイルを見つめ直す旅、将来のことを考える旅、これまで歩んできた人生を振り返る旅、家族や大切な人のことを想う旅……それぞれの「みつめる旅」がありました。

今回の旅を通じて学んだことは、「私たちは、もっと遊べばいいんだ」ということですね。  五島の美しい海と空を目の前にした時、「ただ、この時間を心から楽しめばいいんだ。遊べばいいんだ」と何の疑いもなく思えたこと。それが私の中ではとても大きかったです。続きを読む>>>
大嶋祥誉さん
今回の旅を終える頃には「五島に家があってもいいな」と考えていました。  五島は離島で交通の便はいいとは言えません。でも、どこでも仕事ができて時間にも場所にも縛られない人であれば、アクセスは特に問題にはならないんです。続きを読む>>>
白石章二さん
五島では、キリシタン弾圧のような苦しい歴史もあったし、過酷な自然災害もあった。そんな人間のいとなみを、五島の自然は沈黙しながらじっと見てきたんだな、蛤浜(中通島)を歩いていると感じます。数えきれないほどの人が生まれては死んで…ということ。。そう思うと、初めて訪れた場所なのに無性に懐かしくなってくるんです。続きを読む>>>
木村優子さん
おしゃれなホテルや、贅を尽くした食事も嫌いではないのだけど、地元の方が日常の延長線上でもてなしてくださった時に特に胸を打たれました。自分たちで釣った魚を、その場でさばいていただいた刺身と塩握りだけで食事をして。肩肘を張らないもてなしに心満たされる瞬間が、五島ではたびたびありました。続きを読む>>>
日髙誠人さん
東京にいる時は、何をしていても「ながら」なんです。スマホ見ながら食事、仕事しながら、次の仕事のことを心配していたり。 それに対して、五島での時間の流れかたは、とてもシンプルでした。朝が来たから起きよう、おなかが減ったから食べよう、海がきれいだから泳ごう、とすべてがそんな感じ。その時々に「やりたい」と感じたことをやるだけでした。続きを読む>>>
廣瀬理子さん
一番印象深かったのは「人が優しい」ということですね。みなさん、本当に親切で、ごく自然と優しくしてくださいました。なんだかずっと前から知り合いだったような気がしてくるから不思議です。 そういう「優しさ」は島に住む人にとっては、ごく当たり前なのかもしれません。でも、東京のビジネスの世界にどっぷり浸かってきた人間からすると、とても新鮮でした。続きを読む>>>
太田晃さん
五島って、女性ひとりで回るにもとても過ごしやすい場所なんです。普段から日本の地方にひとり旅に出かけますが、五島の過ごしやすさは群を抜いていると思います。 例えば、夜ごはん。私は、宿としてゲストハウスや民泊を利用することが多いですが、宿主の方が「今晩はごはん、うちで食べるでしょ?」と当然のように声をかけてくださるんですね。続きを読む>>>
石渡悠里さん
現在もまだカクレキシシタンとして信仰を守り続けている方がいらっしゃることにとても驚きましたが、その方の生きざまにも衝撃を受けました。口にされる言葉ひとつひとつに、特別な重みが感じられました。その方の存在感や生きざまのようなものが乗っかっている感じが、お話をしているとビシビシと伝わってくる。続きを読む>>>
高倉裕紀さん
五島にいる時は、五感で生きている時間がほとんどだったと思うんです。スマホも見ませんでしたし、テレビもつけませんでした。朝はビーチでヨガをしたり、昼は仲間と釣りをしたり教会をめぐったり、夜は自分たちで釣った魚や地元の食材で作った料理を食べて満天の星を見て……。続きを読む>>>
塩見拓也さん
旅って、僕にとって「異化」の体験なんです。普段、生活している環境を当たり前に感じている自分を、まったく違う環境に引きずり出してみる。そうすることで、身に染みついたものをいったんチャラにする。すると、心身ともにすごくリフレッシュできるんです。五島への旅も…続きを読む>>>
廣遥馬さん
五島の旅を終えて思うのは、これまでずいぶんと「わかりやすい旅」をしてきたのかもしれないな、ということです。 つまり、五島ほど訪れる人に「知ること」を求める旅先を、僕はこれまで知りませんでした。続きを読む>>>
大星光世さん 
今回は、いろんな場面で既成概念を覆された旅でした。 例えば、 僕たちは普段、美味しいものを食べるためにお金を出すことが当たり前だと思っているけれど、そうじゃない。お金では手に入れられない幸福感があるんだということがとてもシンプルに理解できました。続きを読む>>>
平田拓嗣さん
私は「みつめる旅」に添乗員として参加しました。 旅をされる方が五島という場所で何を感じ、何をしたいと思うかを大切にして、心の赴くままに時間を過ごしてほしい。それが、「みつめる旅」のコンセプトなので、あえて通常のツアーのようにあまりお膳立てをしないようにしました。続きを読む>>>

金子貴一さん
おしゃれなホテルや、贅を尽くした食事も嫌いではないのだけど、地元の方が日常の延長線上でもてなしてくださった時に特に胸を打たれました。自分たちで釣った魚を、その場でさばいていただいた刺身と塩握りだけで食事をして。肩肘を張らないもてなしに心満たされる瞬間が、五島ではたびたびありました。続きを読む>>>
日髙誠人さん
ここから先は、山口周さんと行く「みつめる旅 humanity」に参加された皆様の旅のレポートです。
「みつめる旅 humanity」では、会社の中の肩書を外して、たがいに利害関係のない者同士で、東京から遠く離れた五島の自然の中で語らうスタイルだったので、おのずと「ひとりの人間」に戻って内省と対話の時間を持てたのだと思います。続きを読む>>>
五島希里さん
この旅は「ただただ刺激を受けたことが楽しかった」というひと言に尽きるかもしれません。五島にいるあいだ、これまでに受けたことのない量の情報が、身体中の毛穴からわーーーーっと入ってきて、そのまま全身を通過して出ていったという感覚がありました。続きを読む>>>
山本裕介さん
旅を振り返り、得られたことを言葉にしようとして気づきましたが、今回の旅は全体を通して「言語に依存しない時間」を過ごしていたと思います。「みつめる旅 humanity」に参加しているあいだは、とにかく五感を研ぎ澄ませていました。続きを読む>>>
西村典哲さん
五島で過ごした「内省の時間」は本当に貴重でした。海辺で心地のいい潮風に吹かれながら、内省の時間を持ち、頭に浮かんだことを「息を吸って吐き切るように、話してみましょう」と促されるのはとてもよくて。続きを読む>>>
加藤優香理さん
五島で過ごした「内省の時間」は本当に貴重でした。海辺で心地のいい潮風に吹かれながら、内省の時間を持ち、頭に浮かんだことを「息を吸って吐き切るように、話してみましょう」と促されるのはとてもよくて。続きを読む>>>
加藤優香理さん

一般社団法人 みつめる旅について

  • 所在地:長崎県五島市武家屋敷1-7-12
    設立年月日:2019年7月1日
    連絡先: madoka-m@mitsutabi.jp
    取引先銀行:三菱UFJ銀行
    取引先企業:岩谷産業株式会社、株式会社NTTドコモ、ヤマハ発動機株式会社、株式会社電通、日本たばこ産業株式会社、Slack Japan株式会社など

    これまでのメディア掲載実績
    「離島経済新聞」
    「ハフポスト」
    「編集の時間」
    「Business Insider Japan」
企業研修「みつめる旅 humanity」、ワーケーション事業の企画・運営・視察・コンサルティング業務などについてのお問い合わせ・取材のご依頼はこちらよりお願いいたします。3営業日以内にメールにて担当者よりお返事いたします。